【経営者保証】なぜ金融機関は経営者保証を取るのですか?

経営者保証解除コンサルタントの稲谷(いなたに)です。
この仕事をしていると「なぜ金融機関は経営者保証を取るのですか?」という内容のものも多いです。
大きな理由は「法人と個人は別人格」だからです。

法人と個人は別人格ですから、たとえ法人が倒産しても、本来なら個人は影響を受けません。そうすると、銀行にとっては不利益を被ります。
そこで、1つ目の理由として、銀行は1円でも多く回収するために、あらかじめ社長から経営者保証(個人保証)を取っておくのです。

例えば、会社が倒産して法人資産から全額回収できない時は、社長個人の財産を売ってもらってでも回収できるよう、経営者保証を取るのです。

2つ目の理由として、経営者に覚悟をもって経営にあたるよう求めています。
つまり、「借りたお金はちゃんと返せよ。そのためにしっかり経営しろよ」と求めています。

経営者保証は、主債務者である法人が返済不能に陥った場合、連帯保証人である経営者個人が、法人に代わって、保証債務の履行責任を負います。
このため、業績悪化などで経営者個人が保証債務の履行を求められないよう、経営に励むように促していることになります。

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